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全校授業 8月の詩「夕だち」

7月18日(木)、毎月定例の全校生による詩の授業を行いました。今月の詩は、村野四郎さんの「夕だち」です。この詩と出会った子どもたちが最初に注目したのは、夕だちの激しさを表す言葉です。「空のおさらをひっくりかえしたようだ」「雨はどうどう」「ぼくの頭からせなかのほうへ滝のように流れおちた」など、比喩表現を使って夕だちの雨の激しさを表現していることに気づきました。次に注目したのは、ぼくの行動を表す言葉です。「けれども、ぼくはおどろかない へいきだ」「帽子もかぶらず まるはだかだ」「あわてる人々をながめながら ゆうゆうと道を歩いてきた」「夕立ちを飲んでやった」など、ぼくの強気の言葉から、子どもは、「ぼくはぼくのままでいい。ぼくはこれからも自分の決めた道を自分らしく歩いていくぞ」という決意が込められているのではないかと考えました。この詩をどう読むのかは読み手の自由です。子どもの自由で多様な発想を大切にしたいと思いました。また、この詩は、読み方が工夫できます。夕だちに人々があわてて走っている様子や叫んでいる様子は、読む速さや声の大きさを変えてもおもしろいです。この詩は夏休み中に暗唱し、9月に聞くことになっています。ぜひとも朗読読みにチャレンジしてほしいものです。