令和4年度 生徒の様子
第76回卒業証書授与式
3月15日、春の息吹を感じる温かな日の光を受けて、卒業生111名が新しい門出を迎えました。
3年前、新型コロナウイルス感染症による休校で、中学校生活をスタートした生徒たちです。いろんな制限もありましたが、いつも明るく前向きに、一生懸命、学校生活を送ってきました。行事や部活動で見せるいきいきした姿と行動力、日々の学校生活での仲間を大切にしながら目標に向かって全力で取り組もうとする姿、いつも心強さと頼もしさを感じさせてくれる最上級生でした。
コロナ禍で、これまで当たり前であったことが当たり前でないことを学びました。人とかかわり、みんなで群れ集って行動することが、どれだけありがたく大切であるかを改めて実感しました。今、できることに感謝し、全力で取り組み、楽しんでほしい、周りに、一緒に泣いたり笑ったりできる人がいることに感謝し、人を大切に、思いやりながら、ともに支え合い、力を合わせて生活してほしいと願います。
また、これまでの3年間の学校生活で、「今、何ができるか、どうすればできるか」をたくさん考えてきました。できない理由を探すより、できる方法を考えることの大切さを、身をもって知りました。これからの人生、うまくいかないときは、できない言い訳をするのではなく、なりたい自分に向かって、できることを考えてとにかくやってみることが大切です。自分で考え、いどみ、つながり、きりひらく力は、これから未来を生きる大きな力となることでしょう。
ふるさと加東市、母校滝野中学校で学び、育った自信と誇りをもって、たくましく、しなやかに歩んでくれることと信じます。これまで支えていただいた多くの皆さまに、心より感謝申し上げます。
3年生を送る会
3月6日、新生徒会が中心となり、「3年生を送る会」を開催しました。
会に先立ち、暑い日も寒い日も、毎日登校を見守ってくださった地域見守り隊の方々へ感謝状を渡し、1年間の感謝の気持ちを伝えました。
「3年生を送る会」第1部は、染谷西郷さんのライブ&トーク、第2部は、3年生の3年間を振り返る、思い出のDVD上映会でした。
染谷さんは、音楽とトークを通して、「一つの勇気が、1秒後の未来を変える」「努力はいつも報われるとは限らないが、夢をかなえるためにはあきらめてはいけない」などの熱いメッセージを、3年生、在校生へ贈ってくださいました。
第2部は、3年間の学校生活をまとめたDVDを見ながら、懐かしい日々を、楽しく振り返りました。最後には、在校生が綴った、3年生への卒業メッセージを手渡しました。
この日の3年生の給食は、卒業お祝い献立でした。工夫しながら初めて机を合わせ、楽しく給食をいただきました。
短い時間でしたが、3年生にとって、思い出の一つとなる、楽しい時間となりました。
2年大阪校外学習
2月24日、2年生が大阪市内での校外学習を行いました。『学べ、enjoy、校外学習! ~規律を守れる最高の修学旅行への第一歩~』をスローガンに、約束事や時間、マナーを守り、みんなで校外学習を成功させようと準備を重ねてきました。当日は、あいにくの雨でしたが、元気よく大阪城を出発!途中いろんなアクシデントもありましたが、班で協力し合って活動し、15班すべてが時間を守って、最終集合地の海遊館に到着しました。一人一人が自覚を持って行動し、この1年間の大きな成長が感じられる校外学習でした。
地域と連携した食育(調理実習)
2月1日(水)、食育の取組のひとつとして、いずみ会の皆さんのご協力を得て、2年生3クラスの調理実習を行いました。いずみ会から7名の方にお越しいただき、包丁の使い方から丁寧に教えてもらいながら、一緒にのっぺい汁を作りました。説明の時には、自然と生徒から驚きの声があがったり、拍手が起こったりするなど、和やかな雰囲気でした。素材を生かした和食、特にお出汁の味わいを大切にすることを学びました。いずみ会の皆さん、本当にありがとうございました。
1年スキー教室
1月26日(木)~27日(金)、1年生がハチ高原でスキー教室を実施しました。たっぷりの雪と絶好のスキー日和に恵まれて、ゲレンデで歓声をあげながら楽しく滑り、たくさん転んで、ぐんぐん上達しました。2日目にはリフトでハチ高原にあがり、林間コースを滑り降りました。スキーレッスンでおなかもペコペコになり、食事も足りなくなるくらいたくさんおかわりをしました。みんな元気にたくさんの思い出とともに帰ってきました。
義士奉賛加東市中学校駅伝競走大会
12月14日(水)、その昔、赤穂47士が討ち入りをした日に、3年ぶりの駅伝大会が開催されました。今年一番の寒さで、強い寒風が吹く中、市内4校、男子9チーム、女子8チームが、たすきをつなぎました。
本校では、2週間前から、各学年から選ばれた男女選手24人が、毎日、朝練習を重ね、大会に臨みました。男女各2チーム(5区)が出場し、向かい風に負けず、全員が全力を尽くし、立派に走りきりました。男子Aチームは、見事優勝。女子Aチームはあと一歩のところまで前を走るチームに迫り、みんなの応援にも力が入りました。
【結果】 男子Aチーム 優勝 Bチーム 4位
女子Aチーム 4位 Bチーム 6位
赤穂義士やそれにまつわる加東市家原の観音寺の歴史も、ぜひ調べてみてください。
JR出前授業
12月2日(金)、加古川駅から駅員の方々に来ていただき、JR出前授業を実施しました。
人口減少が続く北播磨地域では、地域公共交通の維持・充実が大きな課題です。加東市においても、市民の交通手段の確保に向けて、様々な取組がなされています。その一環として、今年度初めて、JR西日本(加古川駅)から滝野中学校への出前授業が企画されました。
本校2年生は、3学期に大阪へ校外学習に出かけます。その学習のスタートとして、『滝野駅から大阪駅までJRで行ってみよう』と、電車の乗り方や路線図の見方、WESTERというJR西日本のアプリの使い方、ICカードなど、自分で電車を利用する際に役立つ情報をたくさん教えていただきました。
滝野地域は加古川線や高速バスなどが走り、比較的便利な地域です。それでも、自動車での移動が多く、電車やバスに乗ったことがない生徒もたくさんいます。これからも地域公共交通について関心を持ち、地域の住みやすさや発展について考えたいと思います。
生徒会選挙
12月2日(金)、生徒会中央役員選挙を行いました。
1年生2人、2年生5人の中央役員枠に対して、1年生から8人、2年生から9人が立候補し、選挙公報や昼休みの政見放送、下校時の選挙活動を経て、立合演説会でそれぞれの思いを熱く伝えました。
2日の立ち合い演説会では、各立候補者と応援責任者が、学校をよりよくするための自分の考えを、しっかりと話しました。その堂々とした態度と、的確に自分たちの課題を捉え、その改善のためにどうするかという具体的な考えを、わかりやすく、熱い思いを込めて話す様子に感服しました。また、それを真剣に聞く全校生の様子にも頼もしさを感じました。学校をよくしたいと願い立候補する人、そしてそれを支え、ともにがんばろうと思う人が、こんなにたくさんいることをうれしく思います。
立合演説会の後、タブレットを活用して全校生が投票を行い、次期生徒会中央委員が選出されました。
今後、各専門部の部長が選出され、生徒会の新体制がスタートします。3年生が積み上げてきた取組や成果を、さらに発展させてくれることを期待しています。
社高校からの食育出前授業
11月24日の「和食の日」に合わせて、11月22日(火)に、社高校生を講師に迎え、2年生が食育の学習に取り組みました。2年生3クラスを社高校生活科学科の高校生2人ずつで担当し、和食について授業をしてもらいました。多様で新鮮な食材の持ち味を生かし、栄養バランスに優れた健康的な食生活ができる「和食のよさ」、心臓や脳、生活習慣病の予防に役立つ「魚のよさ」、米の消費量が減ってきていることなど、和食についての説明を聞きました。
その後、ワークシートを活用しながら、和食の献立づくりをしました。1日に必要な栄養価を考えながら、バランスのよい献立を考えます。高校生のお姉さんにアドバイスをもらいながら、真剣に、楽しく取り組んでいました。
人権教育講演会
11月30日(水)野球解説者の金村義明さんをお招きして、人権教育講演会を開催しました。
「我が野球人生 七転び八起き 果報は動いて掴む!」と題して、子ども時代から、報徳学園時代、近鉄バッファローズ入団後のプロ野球での日々、そして、引退してから今日にいたるまでの人生を、熱く語ってくださいました。
在日韓国人2世の両親の苦労、3倍の努力で自分の思う道に進めと後押ししてくれた母親への思い、「井の中の蛙」であったことを思い知った高校時代、プロ野球での厳しい経験、そして、仕事がなかった引退後の日々・・・大活躍されてきた金村さんですが、表には見えない多くのつらい、しんどい経験があり、それを努力で乗り越えてこられたからこそ、数々の活躍があるのだということがよく分かりました。
「人よりも3倍の努力を」「よくないことの後には、必ずいいことがある」「頑張ったら幸せが来る。頑張っていると誰かが見てくれている」・・・道を切り拓いてこられた方からの言葉には重みがあり、「がんばろう!」と元気と勇気をもらいました。
○今回、金村さんの話を聞いて、母に影響されたというお話が多く出てきました。その中に、「他人の3倍努力しろ」という言葉があります。金村さんは、この言葉に今までずっと背中を押され続けられているんだと思います。この言葉があるからできた、あきらめなかったという話を聞いて、すごく勇気をもらいました。私は勉強などは毎回ふんばりがききませんが、一度やってみようと思います。たくさんの人に支えられ、自分も努力をするということを繰り返し、時につまずいたりもしながら、今の金村さんがいると思いました。目の前に苦しいことがあると立ち止まってしまいます。しかし、その先にある楽しいことを信じて、いつも前向きにいられるようにしたいです。(2年生徒)